佐藤陽一

一人ひとりと向き合う、その形にたどり着くまで。

一人ひとりと向き合う、その形にたどり着くまで。

スモールジム グランダ武蔵野弐番館の代表トレーナー。フィットネストレーナー歴17年、これまで5,000人以上の利用者のサポートに従事。2024年12月、武蔵境に最大3名の少人数制ジムを開業した。

佐藤陽一さんって!どんな人?

  • 目の前の人から学び続ける
  • 人と人の関わりを大切にする
  • まずは自分で動いてみる
  • できないと言われると燃える

関われなくなることが、悔しかった。

トレーナーを始めたのは、プールなども備えた大きな総合型の施設でした。ボディメイクやダイエットを目的に来る方が多い一方で、途中で痛みや違和感を抱え、そのまま運動をやめてしまう方もいました。

一度来なくなってしまうと、もうこちらからは関われません。もちろん、医師に任せるべき領域はあります。でも、トレーナーとしてできる範囲にも、自分の実力不足で届かなかった。そのことが悔しかったんです。

「もう少し幅広く力になれたら」。そこから、パーソナルトレーニングや専門的な施設など、環境を変えながら経験を重ねていきました。

佐藤陽一さん

目の前のお客さんに、自分の力を追いつかせてきた。

最初から、今のような考え方を持って、すべてを計画的に勉強してきたわけではありません。

目の前のお客さんをサポートするために準備をして、実際に向き合う。そこで足りないことに気づいて、また学び、次の準備をする。その繰り返しで、自分のできることを少しずつ増やしてきました。

特に60代、70代の方と関わるなかで、痛みや動きにくさなど、抱えている悩みは一人ひとり違うことが見えてきました。目の前の方が困っていることに、自分の力を一つずつ追いつかせてきた、という感覚です。

だから今も、不調だけを見て終わりにはしません。その先で何をしたいのかまで聞きながら、目指すところを一緒に考えています。

佐藤陽一さん

挨拶だけでも、できればいいと思っていました。

この場所は、有料老人ホームの建物の中にあります。外から見ても、ここにジムがあるとは分かりにくい。夕方や夜の営業もできないため、開業当初は知ってもらうこと自体が大きな課題でした。

ポスティングや折り込みチラシなど、やったことは特別な方法ではありません。ただ、ポスティングは業者に任せず、自分で地域を歩きました。土日の朝や夕方など、住んでいる方と顔を合わせやすい時間を選んで。

チラシには自分の顔写真も載せていました。会ったときに「あのチラシの人だ」と少しでも残ればいい。挨拶だけでもできたら十分で、何か一言話してもらえたら大成功。そんな気持ちで配っていました。

佐藤陽一さん

この小さな場所が、トレーナーとしての集大成です。

総合型の大きな施設から、パーソナルトレーニング、目的に特化した施設まで、さまざまな規模と形でトレーナーを経験してきました。今の場所は、そのなかで一番小さな規模です。でも、自分がトレーナーとしてやっていきたいことの集大成になっています。

運動だけを見るのではなく、生活のことも知る。同じ方向を向いて、その人がやりたいことを支える。ときには一緒に楽しみ、僕ではない誰かとのつながりが生まれるきっかけもつくる。

「伴走する」と言うと、少し大げさかもしれません。でも、一緒に同じ方向を向いてサポートするという意味では、今の形が自分のやりたいことに一番近いと思っています。

開業から一年余り。ようやくスタート地点です。身体を整えることが、諦めていたことをもう一度始めたり、新しい楽しみを見つけたりするきっかけになる。そんな場所へ、ここから少しずつ育てていきたいです。

佐藤陽一さん